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アフガニスタンに関するニュース


by shivukim
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アフガンで生きる 安井浩美さん 日本料理店、手工芸で女性支援</a>

アフガンで生きる 安井浩美さん 日本料理店、手工芸で女性支援
(2011.8.18 産経新聞)

アフガニスタンに出入りする日本人で、
安井浩美さん(47)の存在を知らない人はいないだろう。
危険なアフガンで食堂やホテル、
女性の生活を支援する手工芸店を手がける
ビジネス・ウーマンなのだ。
「人のために何かしたいと思っちゃうのよね」との思いが原動力。
いまや日本とアフガンの関係に欠かせない大きな存在だ。

 (バーミヤン=アフガニスタン中部 田北真樹子)

 「グッドモーニング」。

 安井さんの明るい声がバーミヤンにある
ホテル・シルクロードの食堂に響いた。
窓からは、イスラム原理主義勢力のタリバン政権が、
2001年3月に爆破した
巨大な仏教遺跡が見渡せる。
安井さんは宿泊客に「卵はどう料理しますか」と
英語で注文を取り、ハザラ人スタッフに
現地語のダリ語で指示する。

 07年に開業したホテルの経営者は、
安井さんのアフガン人の夫、
アブドゥル・サブールさん(41)。
安井さんは自称「お手伝いさん」だと自嘲するが、
夫がカブールへ行き不在のときは、
12人の現地人スタッフを管理する。
営業は夏季だけ。その間、世界中からの客であふれる。


内戦取材が契機


 安井さんはカブールで日本料理店
「Bentoya」、手工芸店「シルクロード」を経営する。
共同通信カブール通信員の肩書を持つ
ジャーナリストでもある。

 京都府宇治市出身。
地元の短大を卒業しアパレル会社で5年間勤務後、
女友達と2人でシルクロードをたどる旅に出た。
1年間、旅先で旅行ガイドをして資金をためては旅を続けた。
道中で見かける絵描きの姿をみて、
「感動を伝えたい」との思いを強くしてカメラマンに転身した。

 
(後編)

アフガンに初めて足を踏み入れたのは1993年。
旧ソ連が89年に撤退した後に勃発した
内戦のまっただ中だった。
パキスタンから陸路アフガン入りし、
内戦の取材に追われた。突然の攻撃に備え
靴を履いて寝た夜も少なくなかった。
当時、行動を共にした軍閥の幹部らはその後、
カルザイ政権の閣僚など要職についた。
いまでも携帯電話で連絡を取る関係だ。

 避難民キャンプの取材にも時間を費やした。
そのとき目にした惨状が、現在の活動の原点だ。


国も将来に希望



 2001年9月からアフガンに腰を据える。
翌年、避難民の子供のために、
カブール近郊に学校を開設した。

「シルクロード」では、バッグやテディベア
などの商品を、布地の織りから縫製、
装飾まで60人以上の女性が担う。
夫に内職がばれれば、暴力を受けるケース
もあるという。それでも稼ごうとするのは子供のためだ。

 安井さんにとってアフガンは「
第二の故郷」。この国の将来に自信をもっている。
これからもアフガンにとどまるつもりだ。
そして「ジャーナリストとしても、
世界にアフガンという国を理解してもらうために、
仕事を続けていきたい」と語った。


by shivukim | 2011-08-18 01:41 | 日本